コラム Column

第5話【こちら編酒部】コスモポリタン

~世界に羽ばたく根無し草~

今回は数年前に放映された米ドラマの
S.A.C.セックス・アンド・ザ・シティでブレイクしたショートカクテル、
コスモポリタンです。
私はこのドラマをよく知りませんが、
なにやら主人公の女性が
いつも飲んでたとか。

そのレシピは、
ウォッカ
ホワイトキュラソー(コアントロー)
クランベリージュース
ライムジュース
です。

ショートカクテルの中では度数も15〜16度と若干低め。
ワインや日本酒よりちょい高いくらいですね。
淡いピンク色の爽やかで口当たりの良いカクテル。
特に女性の方に人気があります。

コスモポリタンというその言葉の意味は、
「国際人」や「世界主義者」。
このカクテルが世界的に有名になったという意味ではわかりますが、、、
あまりピンときません。

ただコスモポリタン(世界主義者)という言葉は、
国や民族を超えてどこにも所属しなく、
世界という規模で物事を捉えている人、
もしくは世界を飛びまわっている人、
要は『根無し草』みたいな意味もあるそうです。
なんだかその辺がわかると、
このカクテルがアメリカで生まれたのも何となく理解できます。

コスモポリタンは洗練された都会のイメージや、
爽やかで口当たりの良いカクテルではありますが、
その華やかさの裏には、自分の力で世界を股にかけ
孤高に渡り歩くそんな力強さや覚悟を
実は示したカクテルなのかもしれませんね。

そんな裏設定をしてみるのもBarの愉しみです。

さぁ、今夜は国際人になりますか。

NO COCKTAIL NO LIFE〜♪