第2話【こちら編酒部】カクテルの女王 マンハッタン
〜母はマンハッタン、息子はマティーニ〜
ライウイスキーとスィートヴェルモット
そして、アンゴスチュラビターズ(苦味薬酒)とマラスキーノチェリー(よくクリームソーダに入っている例の赤い実)で作られるこのカクテル。
マンハッタンの夕暮れをイメージして作られたと言われる、
赤みがかったほろ苦く、ほろ甘い、大人味のカクテル。
夜景の素敵なBarで飲むのが似合いそうなカクテルでもありますね。
たいていクラシックカクテルは
名前の由来に諸説あるのですが、このマンハッタンもそう。
その一つに、
《19世紀のアメリカ大統領選挙戦を応援するパーティーで、後の英国首相チャーチルの母がマンハッタンと呼ばれる事になるカクテルを即興で作らせた場所がマンハッタンクラブだった。》
という説があります。
その真偽は今やわかりません。
が、なかなか面白いところが、
チャーチルの母がレシピを思い立ってつくらせた、という所ですね。
後に英国の首相となるチャーチル、
この方はとてつもなくドライなドライマティーニを愛した人です。
カクテルの女王 マンハッタンを生んだ母の息子は、
なぜかカクテルの王様 マティーニをこよなく愛した。
息子チャーチルは、この母を尊敬・崇拝していたと言われています。母の生んだと言われるカクテルを自分が飲むのはおこがましいと思ったのか、、、。
カクテルにおけるこの二大巨塔は、
チャーチル親子との関わりが実に大きいのですね。
今宵は皆さまもぜひマンハッタンを。
NO COCKTAIL NO LIFE〜♪