「フランス研修レポート」渋谷本店・荒川 泰六
日比谷Bar渋谷本店荒川泰六は第23回日比谷Barカクテルコンペティションにて
優勝をして副賞で頂いたフランス、シャンパンメゾン見学、コアントロー蒸留所見学、
パリ繁盛店視察の研修旅行に行かせて頂きました。
酒販店折原様のアテンドのもと、
10月26日~31日の4泊6日のフランス研修旅行の報告をさせて頂きます。
まず成田空港から西へ西へと約12時間。
シャルルドゴール空港に到着するとさらにTGVという超高速列車で
シャンパンの街ランスまで移動しました。
名称の「TGV」は高速列車を意味するフランス語「Train à Grande Vitesse」にちなむ
(trainは列車、grandeは大きい、vitesseは速度を意味します)。
実際そのスピードを外から見るとかなりの迫力でした。
この日は移動の疲れで軽くご飯を頂き就寝。
時差ボケで朝早く目が覚め朝焼けを見ながら旅の始まりに心を躍らせました。
2日目は、フランスに在住の通訳の方と合流し、
観光地やブドウ畑をレンタカーで駆け巡りました。
ノートルダム大聖堂とその脇にあるジャンヌダルク像
シャンパンの創始者ドンペリニョン牧師の墓
傾斜40度のブドウ畑
上の写真は地層がむき出し部分、シャンパーニュ地方はこの白いチョークのような
石灰質の地層が特徴的で、この石灰質の地質が水分を保ち雨が降らない時期でも
ブドウに栄養を与え続け、おいしいブドウを作ります。
そしてランスの街には僕らはいけませんでしたが市場もあり、
新鮮な海の産物が手に入ります。
スッキリとしたシャンパンと海の幸との組み合わせは今でも思い出すと
我を忘れそうになります。
そんなこんなで何種類かのシャンパンを飲み、次の日のメゾン巡りに向け
フカフカのベッドにダイブ致しました。
3日目はお待ちかねのシャンパンのメゾン巡りです。
メゾンとはフランス語で家という意味なのですが、
シャンパンのメーカーの事を指します。
ランスには徒歩で回れるくらい数多くのメゾンが集中してあり、
今回見学させて頂いたのは、ブーブクリコさんとマムさんの2ヶ所でした。
この二つの共通点は地下のカーブ(貯蔵庫)がある事、
現在地下のカーブがあるメゾンは貴重らしく、その中でもこの二つのメゾンで
ランス全体のカーブの半分以上の面積を占めているそうです。
実際に中にはいると一切空調管理は行っていませんが、
上着一枚欲しくなるような涼しさで、神秘的な空間でした。
そして、メゾン巡りが終わるとまたTGVで圧倒的な速さでパリへ向かい、
パリのホテルで次の朝を迎える事となりました。
さすがの大都市・・・華やかです。
4日目に目指すはアンジェの街の工業地帯にあるコアントロー
コアントローと言えばオレンジの果皮の香りの
ホワイトキュラソーと呼ばれる分類のお酒の中でももっとも有名で、
バーテンダーだけでなくパティシエもお世話になっているリキュールです。
材料のオレンジの皮
蒸留器
マスターディスティラーのベルナデッドさんとのツーショット
ベルナデッドさんとは実は彼女が来日している時にお会いしており、久々の再会となりました。
コアントローは3種のオレンジの皮が使われており、
乾燥させた皮で甘い香りのものとビターな香りの物の2種、そしてフレッシュな状態の皮
この3つがうまく合わさる事で爽やかで甘い香りのオレンジリキュールが生まれます。
そしてこの皮の油分が溶け込むことで、水と合わさった時に光が
乱反射する事で白く濁ったようになります。
是非お試しください。
お土産でフランスでしか売っていないブランデーを
30%ブレンドしたコアントローを仕入れ
ベルナデッドさんに別れを告げました。
この夜は通訳の方がオススメの熟成肉を出してくれるお店にいきました。
これで3人分です・・・でかい
満腹になりながらバーを2軒
フランスのバーは日本にはないスピード感。
ダブルシェイク(同時に2個のシェイカーを振る)で大迫力でした。
そしてやはり酒精は日本より強く、
いい気分でフランス最後の夜を終えました。
最終日は研修はなく、パリの観光地巡り
パリを走るメトロ(地下鉄)はかなり複雑で、あんな方向やこんな方向、
そして時にはぐるっと走る数多くの路線が入り乱れております。
そのメトロを駆使しパリの街を巡るのですが、見慣れないフランス語の上に、
日本の電車のように進行方向と表示されている駅の名前の並び順が一致しておらず、
かなり困惑いたしました。
ルーブル美術館→コンコルド広場→シャンゼリーゼ通り→凱旋門
→エッフェル塔→ノートルダム寺院
半日でこれだけ廻れるくらいパリの街には沢山の有名な観光地がありました。
そして夜12時初の飛行機までの間にもう一つバーへ。
世界の行ってみたいバーにも選ばれておりまして、
行ってみたものの外見はメキシコ料理屋さん・・・。
名前は一緒だったのに変わってしまったのかとがっくりしていると
通りすがりの人が指を差し奥へ行けとの合図・・・
なんとメキシコ料理屋さんの中へ入りさらに奥の扉を開けると
うっすらと暗くロウソクちらつくお洒落なバーへ・・・
知らない人は誰も入れませんね。
しかし有名なだけあり店内は満席状態で立ち飲みでした。
きっと今日の僕らのように、メキシコ料理屋さんの前で
不思議な顔をしている方々が沢山いるのだろうと思います。
ゲームの謎解きが出来たような晴れやかな気分でパリを立ち去りました。
今回コンペティションを通し、こうした貴重な研修旅行に行くことができ、
本当に皆様との絆をより感じる事ができました。
本当にありがとうございます。
これからもこれを糧に、よりよいお店作りに取り組んでまいりたいと思いますので
どうぞこれからも宜しくお願いいたします。
日比谷Bar渋谷本店 荒川泰六
優勝をして副賞で頂いたフランス、シャンパンメゾン見学、コアントロー蒸留所見学、
パリ繁盛店視察の研修旅行に行かせて頂きました。
酒販店折原様のアテンドのもと、
10月26日~31日の4泊6日のフランス研修旅行の報告をさせて頂きます。
まず成田空港から西へ西へと約12時間。
シャルルドゴール空港に到着するとさらにTGVという超高速列車で
シャンパンの街ランスまで移動しました。
名称の「TGV」は高速列車を意味するフランス語「Train à Grande Vitesse」にちなむ
(trainは列車、grandeは大きい、vitesseは速度を意味します)。
実際そのスピードを外から見るとかなりの迫力でした。
この日は移動の疲れで軽くご飯を頂き就寝。
時差ボケで朝早く目が覚め朝焼けを見ながら旅の始まりに心を躍らせました。
2日目は、フランスに在住の通訳の方と合流し、
観光地やブドウ畑をレンタカーで駆け巡りました。
ノートルダム大聖堂とその脇にあるジャンヌダルク像
シャンパンの創始者ドンペリニョン牧師の墓
傾斜40度のブドウ畑
上の写真は地層がむき出し部分、シャンパーニュ地方はこの白いチョークのような
石灰質の地層が特徴的で、この石灰質の地質が水分を保ち雨が降らない時期でも
ブドウに栄養を与え続け、おいしいブドウを作ります。
そしてランスの街には僕らはいけませんでしたが市場もあり、
新鮮な海の産物が手に入ります。
スッキリとしたシャンパンと海の幸との組み合わせは今でも思い出すと
我を忘れそうになります。
そんなこんなで何種類かのシャンパンを飲み、次の日のメゾン巡りに向け
フカフカのベッドにダイブ致しました。
3日目はお待ちかねのシャンパンのメゾン巡りです。
メゾンとはフランス語で家という意味なのですが、
シャンパンのメーカーの事を指します。
ランスには徒歩で回れるくらい数多くのメゾンが集中してあり、
今回見学させて頂いたのは、ブーブクリコさんとマムさんの2ヶ所でした。
この二つの共通点は地下のカーブ(貯蔵庫)がある事、
現在地下のカーブがあるメゾンは貴重らしく、その中でもこの二つのメゾンで
ランス全体のカーブの半分以上の面積を占めているそうです。
実際に中にはいると一切空調管理は行っていませんが、
上着一枚欲しくなるような涼しさで、神秘的な空間でした。
そして、メゾン巡りが終わるとまたTGVで圧倒的な速さでパリへ向かい、
パリのホテルで次の朝を迎える事となりました。
さすがの大都市・・・華やかです。
4日目に目指すはアンジェの街の工業地帯にあるコアントロー
コアントローと言えばオレンジの果皮の香りの
ホワイトキュラソーと呼ばれる分類のお酒の中でももっとも有名で、
バーテンダーだけでなくパティシエもお世話になっているリキュールです。
材料のオレンジの皮
蒸留器
マスターディスティラーのベルナデッドさんとのツーショット
ベルナデッドさんとは実は彼女が来日している時にお会いしており、久々の再会となりました。
コアントローは3種のオレンジの皮が使われており、
乾燥させた皮で甘い香りのものとビターな香りの物の2種、そしてフレッシュな状態の皮
この3つがうまく合わさる事で爽やかで甘い香りのオレンジリキュールが生まれます。
そしてこの皮の油分が溶け込むことで、水と合わさった時に光が
乱反射する事で白く濁ったようになります。
是非お試しください。
お土産でフランスでしか売っていないブランデーを
30%ブレンドしたコアントローを仕入れ
ベルナデッドさんに別れを告げました。
この夜は通訳の方がオススメの熟成肉を出してくれるお店にいきました。
これで3人分です・・・でかい
満腹になりながらバーを2軒
フランスのバーは日本にはないスピード感。
ダブルシェイク(同時に2個のシェイカーを振る)で大迫力でした。
そしてやはり酒精は日本より強く、
いい気分でフランス最後の夜を終えました。
最終日は研修はなく、パリの観光地巡り
パリを走るメトロ(地下鉄)はかなり複雑で、あんな方向やこんな方向、
そして時にはぐるっと走る数多くの路線が入り乱れております。
そのメトロを駆使しパリの街を巡るのですが、見慣れないフランス語の上に、
日本の電車のように進行方向と表示されている駅の名前の並び順が一致しておらず、
かなり困惑いたしました。
ルーブル美術館→コンコルド広場→シャンゼリーゼ通り→凱旋門
→エッフェル塔→ノートルダム寺院
半日でこれだけ廻れるくらいパリの街には沢山の有名な観光地がありました。
そして夜12時初の飛行機までの間にもう一つバーへ。
世界の行ってみたいバーにも選ばれておりまして、
行ってみたものの外見はメキシコ料理屋さん・・・。
名前は一緒だったのに変わってしまったのかとがっくりしていると
通りすがりの人が指を差し奥へ行けとの合図・・・
なんとメキシコ料理屋さんの中へ入りさらに奥の扉を開けると
うっすらと暗くロウソクちらつくお洒落なバーへ・・・
知らない人は誰も入れませんね。
しかし有名なだけあり店内は満席状態で立ち飲みでした。
きっと今日の僕らのように、メキシコ料理屋さんの前で
不思議な顔をしている方々が沢山いるのだろうと思います。
ゲームの謎解きが出来たような晴れやかな気分でパリを立ち去りました。
今回コンペティションを通し、こうした貴重な研修旅行に行くことができ、
本当に皆様との絆をより感じる事ができました。
本当にありがとうございます。
これからもこれを糧に、よりよいお店作りに取り組んでまいりたいと思いますので
どうぞこれからも宜しくお願いいたします。
日比谷Bar渋谷本店 荒川泰六